日本人が英語につまずく根っこには、「聞く」より先に「読む」ことから入ってしまう、という事情があります。たとえば comfortable は、紙の上では com-for-ta-ble と4音節にきれいに分かれて見えるので、つい4拍で発音してしまいます。ところがアメリカ人の口から返ってくる音は3拍しかありません(KUMF-ter-bul)。真ん中のどこかで音節が一つ、すっと消えてしまうのです。しかも、そんなことは誰も教えてくれません。
なぜこんなことが起きるのでしょうか。英語の「つづり」と「発音」が、約500年前に別々の道を歩みはじめたからです。活版印刷が広まった頃につづりは固まり、一方で話し言葉のほうは変わり続けました。だから、私たちが目にする文字は、いまの発音の案内図というより、その単語が1500年代にどう響いていたかを写し取った「古い写真」に近いのです。colonel のつづりには昔の名残がそのまま残っていますが、発音は kernel とそっくり同じです。subtle の b は、ルネサンス期の知識人がラテン語の語源をしのばせて残したもので、英語の歴史上この音を発音した人は一人もいません。紙に並んだ単語は化石のようなもので、音声の録音ではないのです。
つまり、これから挙げる25単語は、「覚えるしかない難単語」をただ寄せ集めたものではありません。すべては5つのパターン——つづりが発音について嘘をつく、5通りのやり方——のどれかに収まります。そして、それぞれのパターンは次の単語にもそのまま使える「ルール」になります。comfortable から音節が消える理由がわかれば、vegetable や every の発音も先読みできます。Wednesday に d が隠れている理由を知れば、次に黙字(発音しない文字)に出会っても、もう驚きません。狙いは25単語を丸暗記することではなく、5つの罠そのものを身につけて、このリストに載っていない「26番目の単語」にも引っかからないようにすることです。
英語のつづりは約500年前に固定されましたが、話し言葉は変化を続けたため、文字が現代では誰も使わない古い発音を指し示していることがよくあります。 最も発音を間違えやすい単語は、5つの罠に分類されます。文字通りには発音されない「ゴースト音節」(comfortable は KUMF-ter-bul)、読まない文字を含む「黙字」(receipt は ri-SEET で p は読まない)、予想外の位置にくる「アクセントの罠」(hotel は HOH-tel ではなく hoh-TEL)、文字が全く違う音を指す「つづりの嘘」(colonel は KER-nul)、そして子音が密集して音が脱落する「子音の連続」(clothes は単に klohz)です。単語を丸暗記するのではなく罠の仕組みを学べば、未知の単語の発音も予測できるようになります。
つづりと発音が一致しなくなった理由
世界の多くの文字体系では、文字は「この通りに読みます」という、ある程度信頼できる約束になっています。スペイン語やイタリア語、フィンランド語、トルコ語などは、初めて見る単語でも一発で正しく読めます。つづりが話し言葉に合わせて設計され、あるいは後から改革されてきたからです。ところが英語は、そうした改革を一度も経ていません。初期の印刷業者がつづりを固定したちょうどそのとき、英語は「大母音推移」という、歴史上もっとも大きな発音の変化のただ中にありました。数世紀をかけて長母音の音がいっせいに移り変わっていったのに、印刷機は古いつづりをそのまま刷り続けたのです。口の動きだけが先に進んでいきました。
おまけに英語は、よその言葉をどんどん取り込む言語です。オランダ語から yacht、フランス語とイタリア語を経て colonel、ラテン語から receipt を借りてきました。そのとき発音は英語風になじませても、つづりは借りてきた言語のまま残す、ということがよくありました。中には、単語の「家柄」を見せびらかすためだけに発音しない文字を残した例もあります。debt や doubt の b は、語源のラテン語 debitum や dubitare を読者に見せたかったルネサンス期の学者が、わざわざ書き足した文字です。英語の話者がこれを発音したことは一度もありません。こうして英語のつづりは、眺める分には美しいけれど、実際の音を案内する地図としては当てにならない「博物館」になってしまいました。
ですから、ある単語の発音に迷ったときに役立つ問いは、「このつづりは、どの種類の嘘をついているのか」です。嘘のパターンは5つしかなく、それぞれに抜け道があります。
ゴースト音節:消えてしまう母音
いちばんよくある罠で、しかも丁寧に発音しようとする学習者ほど引っかかるのが「ゴースト音節」です。つづりには母音があるのに、リラックスしたアメリカ人の口はその母音をまるごと飛ばしてしまいます。ほとんどの場合それはアクセントのない母音、つまりごく弱いあいまい母音(シュワー)で、ふつうの速さで話すと押しつぶされて消えてしまうのです。文字という座席は用意されているのに、誰も座っていない、というわけです。
comfortable がいちばんわかりやすい例です。紙の上では4音節ですが、アメリカ人の口では真ん中の -or-ta- が fter 一つに押しつぶされ、3拍の KUMF-ter-bul になります。同じことが起きて、vegetable は VEJ-tuh-bul(2番目の e が消える)、chocolate は CHOK-lit(真ん中の o が消える)、every は EV-ree(真ん中の e が消える)、interesting は IN-truh-sting になります。つづり通りに全部の音節を発音しても、間違いというわけではありません。ただ、自然に話しているというより文字を「音読」しているような、少し堅い響きになってしまうのです。
覚えておきたい法則はこうです。長い単語では、アクセントのある音節のすぐ後ろにある、アクセントのない母音がまっ先に消える。だからアクセントの位置さえ見つければ、ゴーストはたいていそのすぐ裏に潜んでいます。
| 単語 | 発音の目安 | IPA | 消える音節 |
|---|---|---|---|
| comfortable | KUMF-ter-bul | /ˈkʌmftərbəl/ | -or-ta- が1拍に押しつぶされる |
| vegetable | VEJ-tuh-bul | /ˈvɛdʒtəbəl/ | 2番目の e(veg·e·table) |
| chocolate | CHOK-lit | /ˈtʃɑklɪt/ | 真ん中の o(choc·o·late) |
| every | EV-ree | /ˈɛvri/ | 真ん中の e(ev·e·ry) |
| interesting | IN-truh-sting | /ˈɪntrəstɪŋ/ | 真ん中の音節が丸ごと消える(in·ter·est·ing → IN-truh-sting) |
黙字:ただの飾りと化した文字
消えるのが音節まるごとではなく、つづりの中にぽつんと残った子音1文字、という罠もあります。Wednesday の d を発音するアメリカ人はいません。この単語は WENZ-day の2音節で、最初の d と、その後ろの e がそろって塗りつぶされています。Receipt の p も黙字です(ri-SEET)。これは、つづりをラテン語の receptus に似せたかった学者のせいで残っているだけの文字です。subtle には b(SUT-ul)、salmon には l(SAM-un)が隠れています。Island にいたっては、本来あるはずのない s が紛れ込んでいます(EYE-lund)。語源の古英語には s などなく、この文字はラテン語にさかのぼる isle から借りてきて、なんとなく連想で貼りつけられたものです。
ここでの無音化は歴史的な事情によるもので、音声学的なきれいな法則があるわけではありません。それでも、頼りになる目安はあります。文字が隣とちぐはぐに並んでいるとき——m の後ろや t の前の b、t の前の p、land の前にぽつんとある s など——それはたいてい「ただ乗りの黙字」です。一つひとつに一度きちんと向き合っておけば、次からはつまずきません。
| 単語 | 発音の目安 | IPA | 発音されない文字 |
|---|---|---|---|
| Wednesday | WENZ-day | /ˈwɛnzdeɪ/ | 最初の d(とその後の e) |
| receipt | ri-SEET | /rɪˈsit/ | p |
| subtle | SUT-ul | /ˈsʌtəl/ | b |
| salmon | SAM-un | /ˈsæmən/ | l |
| island | EYE-lund | /ˈaɪlənd/ | s |
アクセントの罠:音は合っていてもリズムが違う
このグループの単語に出てくる音は、どれもすでに出せるものばかりです。罠は「どの音節に重みを置くか」だけにあります。英語のアクセントは、つづりが示唆する場所に来るとはかぎりません。最初の音節を強く読む英単語が多いので、学習者はつい第1音節にアクセントを置いてしまいますが、ここに挙げる単語はそうではありません。
Hotel は HOH-tel ではなく、第2音節に重みを置いた hoh-TEL。Event は ih-VENT。Develop は真ん中に力を込めて dih-VEL-up。Police は第1音節がほとんど聞こえないほど縮んで puh-LEES。Guitar は guh-TAR です。アクセントを1音節ぶん前に置いてしまうと、その単語は相手にとって途端に聞き取りづらくなります。英語ではアクセントがずれると、その周りの母音の響きまで一緒に変わってしまうからです。
ここで効いてくるのが、英語の単語アクセントという、より大きなスキルです。この5単語については、やることはシンプルです。正しいリズムを覚え、印をつけ、口が自然とそのアクセントに落ち着くまで、強く読む音節をしつこく練習することです。
| 単語 | 発音の目安 | IPA | アクセントの位置 |
|---|---|---|---|
| hotel | hoh-TEL | /hoʊˈtɛl/ | 第2音節 |
| event | ih-VENT | /ɪˈvɛnt/ | 第2音節 |
| develop | dih-VEL-up | /dɪˈvɛləp/ | 真ん中の音節 |
| police | puh-LEES | /pəˈlis/ | 第2音節 |
| guitar | guh-TAR | /ɡəˈtɑr/ | 第2音節 |
つづりの嘘:文字が指し示すまったく別の音
ここまでの罠は、音節・文字・アクセントと、どれも「何かを取り去る」ものでした。このグループはもっと奇妙です。つづりが自信たっぷりに指している発音が、本当の発音とほとんど関係ないのです。いっそ理不尽だと感じる単語たちです。
その代表格が Colonel です。col-o-nel と読めそうな7文字が並びますが、発音は kernel とそっくり同じ KER-nul。つづりのどこにもない r の音がはっきり響きます。この単語はフランス語とイタリア語を渡り歩くうちに2つの形を拾い、結局、一方の言語の「つづり」と、もう一方の言語の「発音」が落ち着いてしまったのです。Recipe は ripe と韻を踏みそうに見えますが、本当は RES-uh-pee の3音節で、最後の e は ee と発音します(simile や epitome と同じ、ギリシャ語・ラテン語ゆずりのクセです)。Yacht はごちゃごちゃした文字並びが、すっきり yot に落ち着きます。womb は woom で、b は読まず、o が oo(ウー)になります。queue は5文字もあって、たった1音節の kyoo。アルファベットの Q とまったく同じ音で、q の後ろの4文字はただ付いてきているだけです。
これらをまとめて飼いならせる一般ルールはありません。たいていは一つずつ覚えるしかない語彙です。それでもひとつのグループにまとめるのは、知っておくと気が楽になるからです。「この単語のつづりは嘘つきだ」とわかってしまえば、もう文字を信じるのをやめて、音をそのまま覚えにかかれます。毎回つづりから理屈で発音を導くより、そのほうがずっと速いのです。
| 単語 | 発音の目安 | IPA | つづりの嘘 |
|---|---|---|---|
| colonel | KER-nul | /ˈkɜrnəl/ | kernel とまったく同じ発音 |
| recipe | RES-uh-pee | /ˈrɛsəpi/ | 3音節であり、最後の e も発音する |
| yacht | yot | /jɑt/ | ch は発音されず、a は o の音になる |
| womb | woom | /wum/ | b は発音されず、o は oo の音になる |
| queue | kyoo | /kju/ | 5文字中4文字が発音されない |
子音の連続:音が渋滞するとき
最後のグループは、歴史ではなく物理の問題です。つづりが別の単語を隠しているわけではなく、ただ「一つの音節にこれだけの子音を詰め込めるか」という、口の動きの限界がネックになります。渋滞を起こした子音のいくつかは、こっそり脱落します。たとえば asked は真ん中の k が消えます。逆に、結びつきが強すぎて、よけいな子音が割り込んでしまうものもあります。ネイティブが実際にどう言うかは、下の表の「発音の目安」の通りです。日本人学習者はこれと正反対のことをやりがちで、子音と子音のあいだに「母音を差し込んで」渋滞をほどこうとします。street を「ストリート」、clothes を「クロウズズ」のように、本来ない母音(ウ・オなど)を足してしまうのです。じつはこの母音の挿入こそが、いかにも日本語なまりに聞こえる最大の原因です。
Clothes は th を必ず発音するように見えますが、実際にはただの klohz で、動詞の close とまったく同じです。Months は自然な速さだと th が飲み込まれて muns。Asked は中の k が落ちて ast。sixth は母音を挟まずに k-s-th と続けることが求められ、strengths は語尾にさらに子音が積み上がります。ネイティブだって、すべての子音をきっちり鳴らしているわけではありません。聞き手が待っている語尾の複数形や過去形といった大事な文法の手がかりは守りつつ、中の子音は決まったパターンで落としているのです。
どの子音が生き残るかは、きちんと一つずつ追う価値があるので、専用の記事にまとめてあります(子音連続(consonant clusters)を参照)。このリストについて押さえておきたい習慣は一つ。よけいな母音を挟まず子音同士をぴたっとくっつけ、脱落は自然に起こるにまかせる、ということです。
| 単語 | 発音の目安 | IPA | 音の変化 |
|---|---|---|---|
| clothes | klohz | /kloʊ(ð)z/ | z の前で th が脱落する |
| months | muns | /mʌn(θ)s/ | 自然な速度では th が脱落する |
| asked | ast | /æs(k)t/ | 内部の k が脱落する |
| sixth | siksth | /sɪksθ/ | 脱落する音はない。k-s-th の間に母音を挟まないように注意 |
| strengths | strengkths | /strɛŋ(k)θs/ | 余分な k が入り込むことが多い。th と複数形の s は残る |
フレーズを使った練習
各行を2回ずつ声に出して読んでみてください。1回目はゆっくりと、発音の目安(spoken)通りに音を置いていきます。2回目は会話のスピードで発音し、丁寧に発音しようとした部分がいかに自然に削ぎ落とされるかを実感してください。各フレーズには上記の単語が含まれており、単独ではなく実際の文の中で罠がどう機能するかを確認できます。
- Make yourself comfortable. Make yourself KUMF-ter-bul.
- We eat vegetables every day. We eat VEJ-tuh-bulz EV-ree day.
- I found the receipt on Wednesday. I found the ri-SEET on WENZ-day.
- They live on a quiet island. They live on a quiet EYE-lund.
- The hotel event starts at eight. The hoh-TEL ih-VENT starts at eight.
- She wrote down the recipe. She wrote down the RES-uh-pee.
- The colonel asked for coffee. The KER-nul ast for coffee.
- These clothes lasted months. These klohz lasted muns.
まだ上手く発音できない単語があれば、その行だけスピードを落として何度も繰り返してください。目標は、「発音の目安」で示された音が当たり前のように感じられ、文字のつづりはあくまで参考程度のヒントに格下げされることです。
つづりの罠にはまらないために
これらすべてをつづりから予測することは不可能です。したがって、実用的なスキルとは「公式」を覚えることではなく、「習慣」を身につけることです。以下の3つの小さなステップでほとんどのケースに対応できます。
長い単語や見慣れない単語に出会ったら、口に出す前にアクセントの位置を確認してください。アクセントの場所が分かれば、どの母音が押しつぶされ、どの母音がはっきりと発音されるかが予測できるからです。そして、アクセントがなく音が密集している部分にある母音や子音は「消える可能性が高い」と疑ってかかりましょう。さらに、colonel や yacht、queue のように、つづりが明らかに他の単語のパターンから外れている場合は、文字を解読しようとするのではなく、1つの語彙として音を直接覚えるようにしてください。
この3つのアプローチは、すべて同じ1つの習慣に基づいています。それは、「目で見て英語の発音を学ぶのをやめる」ということです。これらの単語に騙される理由は、子どもの言語習得とは逆順で、まず文字を通して単語に出会っているからです。常に「聞くこと」を先行させなければなりません。発音する前に耳を鍛える(perception before production)ことを心がけ、新しい単語を覚えるときは、読む前にまず音を聞いてください。そうすれば、つづりだけを絶対的な拠り所にする癖から抜け出せるはずです。
よくある質問
英語学習者が発音を間違えやすい単語は5つのグループに分けられます。書かれた音節が脱落する「ゴースト音節」の単語(comfortable は KUMF-ter-bul、vegetable は VEJ-tuh-bul)。誰も発音しない文字が残っている「黙字」の単語(Wednesday、receipt、island、subtle、salmon)。つづりからは予想できない場所にアクセントを置く「アクセントの罠」の単語(hotel は hoh-TEL、police は puh-LEES)。文字が全く違う音を指し示している「つづりの嘘」の単語(colonel は KER-nul、recipe は RES-uh-pee)。そして、子音が密集して音が脱落する「子音の連続」の単語(clothes は klohz、months は muns)です。
Colonel が kernel と同じ KER-nul と発音されるのは、この単語が2つのルートで同時に英語に入ってきたためです。英語はイタリア語の colonnello とフランス語の coronel(最初の l が r に置き換わったもの)の両方を借用しました。最終的に文字を書く人たちはイタリア語風の colonel というつづりに落ち着きましたが、話す人たちはすでに真ん中に r が入るフランス語風の発音に落ち着いていました。つまり、つづりと発音は同じ単語の「異なる2つのバージョン」から来ているのです。そのため、目には見えない r の音が聞こえるという現象が起きています。
日常会話では、多くのアメリカ人は comfortable を4音節ではなく3音節で発音します(KUMF-ter-bul, /ˈkʌmftərbəl/)。真ん中の -or-ta- がアクセントのない1拍に押しつぶされるため、com-for-ta-ble ではなく kumf-ter-bul のように聞こえます。つづり通りに4音節すべてを発音しても間違いではありませんが、会話としては堅苦しく、音読しているように聞こえてしまいます。これと同じ音節の脱落は vegetable(VEJ-tuh-bul)や every(EV-ree)でも起こります。
英語に黙字が多い最大の理由は、約500年前の活版印刷の登場によりつづりが固定化された一方で、発音は変化し続けたためです。かつては発音されていた音が消えてしまい、文字だけが残ったケースがあります。また、ルネサンス期の学者たちが、debt や doubt のようにラテン語やギリシャ語の語源を示す目的で、実際の英語の発音には存在しない文字(この場合は b)をわざわざ意図的に追加したケースもあります。文字は紙の上に凍りつき、話し言葉だけがそこから歩み去ってしまったのです。
どちらも間違っているわけではありません。このズレが生じているのは、英語のつづりが何世紀も前に固定された一方で話し言葉は変化を続けたため、文字が「口の動きがとうの昔に置き去りにした古い時代の発音」を保存してしまっているからです。yacht や colonel のような単語は、発音が変化した後も古い借用語のつづりを維持しているため、文字と音がそれぞれ「その単語の歴史の異なる瞬間」を描写している状態なのです。実践的な教訓としては、英語のつづりはあくまで大まかなヒントとして扱い、文字ではなく自分の耳を最終的な拠り所にすることです。
最も確実な解決策は、読む前、あるいは読むのと同時に「新しい単語の音を聞く」ことです。そもそも間違った発音が定着してしまうのは、まず文字から単語に出会うことが原因です。3つの習慣が役立ちます。長い単語を口にする前にアクセントの位置を確認すること。アクセントがなく音が密集している部分にある母音や子音は消えることが多いので疑ってかかること。そして、colonel や recipe のような「つづりの嘘」の単語は、文字を解読しようとせず1つの語彙としてそのまま覚えることです。つづりから推測するのではなく、新しい単語に出会うたびに音声を確認する癖をつけるのが、間違った習慣を断ち切る一番の近道です。
このリストにある単語はすべて、ある時代には人々が発音していた通りにつづられていました。その後、つづりはその場に留まり、話し言葉だけが変化していきました。そのギャップが、今の皆さんを悩ませているのです。この25の単語から持ち帰るべき最も価値のあるものは、「英語のつづりは過去を記録したものであり、現在の発音の道しるべではない」という、小さくても有益な「疑いの目」です。文字はあくまで大まかなヒントとして扱い、自分自身の耳を最終的な拠り所にしてください。そうすれば、次にあなたを待ち伏せしている、このリストに載っていない未知の単語に出会ったとしても、もはや恐れるに足りないはずです。